最近チビ（通称ちーちゃん）が忙しいです。
どうやら庭に来る猫の鼻気管炎の子に恋をしてしまったようです。
そんな事でこの子は四代目おんぢくんとなりました。

10年ほど前に庭に猫がやって来て、ご飯を時々あげていました。
風貌はちょっとワイルドな感じでお世辞にもきれいな猫ではなく、ちょっとおじいさんっぽい顔立ちで名前をアルプスの少女ハイジのおじいさんのおんじから名前をとって”おんぢくん”と命名。
ちーちゃんはこのおんぢくんの事が気に入ったらしく、庭に来ると”ニャァ～ン、クゥ～ン”と黄色い声をあげていて、朝から窓辺でおんぢくんが来るのをずっと楽しみに待っていた。
おんぢくんが庭に現れ
『ちーちゃん！おんぢくんが来たよ！おんぢくん！おんぢくん！』
と言って教えてあげると
『ニャー！ニャー！』
と言いながら走って来て窓ガラスに頭をこすりつけておんぢくんを見ていました。
しかしおんぢくんは病気で旅立ってしまいました。（推測）
病気の末期の頃は身体がやせ細り、毛並みはよだれでベトベト＆カピカピでひどい状態でした。
最後の頃はお別れを言いに来たのか縁台の上に座り触らせてくれたので、湿らせたタオルで身体を拭いてあげると気持ち良さそうに目をつぶって頭を下げてジッとしていました。
今でもその姿をハッキリと覚えています。
その後姿を見せなくなりました。
しかしちーちゃんは毎日朝から晩まで昼寝もせずずっと待ち続けていました。
あまりにもけな気でちょっと可愛そうでした。

それから月日が経ち6年ほど前、ひょっこりと猫が現れご飯を時々あげていました。
風貌は耳が喧嘩したのか少しちぎれてかけていて、毛足が少し長くいかにもワイルドな風貌だったので一目見てこれはおんぢくんだ！と思い二代目おんぢくんと命名。
ちーちゃんに『おんぢくんが来たよー！おんぢくん！おんぢくん！』
と数年ぶりに声をかけると『ニャー！ニャー！』と走ってやってきて同じように窓ガラスに頭をこすりつけておんぢくんを見ていました。
それから同じように毎日おんぢくんが来るのを窓辺でずっと待っていました。
この頃はクロ太とパンダくんが庭に住み着いており、クロ太はおんぢくんを特に意識していなかったが、パンダくんはちょっとビビッていた感じでした。
おんぢくんが庭でご飯を待っていても、二匹ともおんぢくんに威嚇したりしなかった。
この二代目おんぢくんは近所の幼稚園の猫狩りに遭い行方不明となりました。

その後仮住まい先へ引っ越ししてあきらかに風貌がワイルドな子がやってきて三代目おんぢくんと命名。
三代目おんぢくんは風貌に迫力があり過ぎてちーちゃんを含めうちの子全員ビビッていました。

家ができて引っ越ししてから庭に猫が来るようになり、この子を初めて見た時に二代目おんぢくんにそっくりと思った。
しかし病気のようで呼吸が苦しそうなので、鼻気管炎の薬を処方してもらいご飯に混ぜてあげる事に。
ワイルドな風貌なのでもしかしてちーちゃん好み？と思ったところ、最近は毎日窓辺でこの子が来るのを待っています。

いつも夕方から夜にかけて来るのにちーちゃんは朝からずーっと待っています。
おんぢくんを見かけおんぢくんが移動するとおんぢくんと一緒にちーちゃんも家の中をあちこち走り回り、一番見える場所を探して走り回ります。
おんぢくんが見える窓辺で茶太郎がボーっと外を眺めていたり寝ていると
『どけー！邪魔だー！』
と言った感じで猫パンチをくらわして茶太郎をどかして『ニャー！ニャー！クゥーン！クゥーン！』鳴きながら、窓ガラスに頭をこすりつけてガン見状態。
おんぢくんがいなくなると
『お前のせいでいなくなっちゃったじゃないかー！』
と言った感じでまたまた茶太郎に八つ当たりの猫パンチ炸裂。
茶太郎はいい迷惑だけど、茶太郎はこんな役回りが多いです…
そんなちーちゃんの行動を見て四代目おんぢくんとなりました。
ちーちゃんはもうおばあちゃんの年齢になってきたけど、乙女心は前と変わらないようです。

[3回]